派遣社員が派遣先からいきなり解雇を言い渡された場合

派遣社員として働く場合、雇用契約は派遣会社と締結しています。

派遣会社と派遣先は労働者派遣契約を結び、派遣社員を就業させることで派遣料金を受け取ります。

その中から派遣会社ごとの規定に基づいて派遣社員に時給を支払いますので、あくまでも雇用主は派遣会社です。

そこを取り違えている発言を派遣先が行う場合もありますし、派遣社員も忘れている時があります。

例えば派遣先の上司であり派遣先責任者である人物が、常に人を罵っていたとします。

正社員に対しても派遣社員に対しても等しく激しい言葉で罵る人物である上に、全てを部下の責任に転嫁する人で、働きづらいと感じていた。

これ以上ストレスになっても契約を遂行するのに支障が出ると感じた派遣社員は、直接派遣先責任者である上司に抗議を申し入れ改善を求めた。

それに対し「明日から来なくていい!クビだ!」と言われ、仕事を継続することができなくなった。

派遣会社に相談をしても改善策を講じてくれるどころか、派遣社員の責任であるような言い方をされ、補償もせず、派遣社員は困惑している。

このような事例は、たくさんあります。

派遣社員としての歴が長くなれば、その中には職場環境が劣悪な派遣先も多々あります。

派遣先から解雇を言い渡された場合の対処

このような苦情は派遣会社に申し出あるのが適切です。

派遣会社は派遣社員の就業環境に配慮する義務を負います。

それは派遣先も同様に配慮の義務があり、双方は単独で、もしくは共同で就業環境の改善に努めなければなりません。

上記のようなケースの場合人間関係とはいえ仕事に支障が出るほどですので、就業環境に問題があると判断できます。

たとえ派遣社員に落ち度があったとしても、明らかに職場のDVと言ってもいいほどです。

許されるものではありません。

派遣社員から苦情を受けた派遣会社は派遣先に対して改善をその人物を監督する責任者に申し入れ、配慮義務を遂行するべきことになります。

派遣先はその人物に対し改善を求めるべきです。

その就業先で命令系統その他様々ですので、具体的に誰に対してということは企業ごとに違いますが、派遣会社はこのような努力なしに派遣社員に対して補償をしないという立場は無責任極まりないものです。

また雇用契約は派遣社員と派遣会社の間に存在し、派遣先が解雇を通告することなどありえません。

解雇の理由は存在しませんから、雇用契約は継続しています。

派遣会社は他の派遣先を直ちに紹介するか、休業手当を支払う義務が生じています。