ミスマッチの責任は?

派遣会社と派遣社員との契約で起こりがちなトラブルには、ミスマッチがあります。

希望していた業務内容でない派遣先に派遣されると大変苦痛を伴う場合もあり、仕事の能率も下がってしまいます。

そのような場合の責任の所在は、一体どこにあるのでしょう。

例えば派遣の就業条件にある業務内容が、契約時には希望通りの「取引文書制作」という26業務に該当するものであったのに、一切派遣されたら事務的雑用ばかりであったというケース。

ただちに派遣会社の担当に相談をしたが、全く改善されないまま3ヶ月が経過。

不満を抱えながら仕事をすることで効率も下がり、派遣先での人間関係にも支障が出てきた。

派遣会社に対して中途解約を申し入れたところ、「契約不履行である」といわれ、ペナルティも課すということ。

もともと派遣会社のミスマッチであり、また改善を申し入れても受付なかった事実がある。

その上責任を問われるなど納得ができす、派遣社員は困惑している。

このようなケースにおける派遣社員は、果たして責任を問われるべきなのでしょうか。

またミスマッチをおこなった派遣会社の責任はないのでしょうか。

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ミスマッチの責任は問えないのか

期間を定めた雇用契約において契約期間は厳守です。

「止む得ない事由」なしに一方的な契約解除はできません。

それに違反することとなれば当然一定の責任は負うべきとなります。

しかし契約で定められた労働条件が事実と著しく違う場合は、派遣社員は労働契約の解除ができます。

そのような場合は派遣社員がペナルティを課せられることがあってはなりません。

上記のケースの場合、まず契約上の労働条件を再度確かめる必要があります。

そこで明らかに事実と労働条件に相違があると認められた場合、中途解約をしても契約不履行とはなりません。

26業務である「取引文書制作」と一般事務である事務的雑用全般は明らかに違います。

しかしここで黙って3ヶ月働いていたならば、契約社員の側が条件の相違を追認したと判断されることもありますが、このケースの場合は派遣会社に相談を行っています。

その後改善される見込みが無いと判断し、中途解約を考えたという経緯があるわけです。

派遣会社の対応が不適切であったために、起こったケースです。

「追認した」とは考えにくいでしょう。

派遣会社には派遣先のニーズを把握して、派遣社員を派遣する義務があり、派遣社員に対しても希望やスキルに応じた派遣先を紹介する義務があります。

ミスマッチは派遣会社の責任です。

解約不履行には成り得ませんし、ペナルティを課すなど責任転嫁も甚だしいと言わざる得ません。